高速道路の一部区間で120km/h走行が試験的に行なわれていましたが、ようやく9月16日から東北道の一部区間で最高時速が120km/hに引上げられました。試験走行前のアンケートでは、「怖い」という否定的な意見は少なく、一方、有識者からは大型車の80km/hとの速度差が増加するのは危険という見解も出ていたようです。
事故は増えたか
この120km/hは実勢速度に合わせることが趣旨だったようですが、実際に走行させると実勢速度も事故件数も変化はなかったようです。また、120km/hで走行したドライバーの77%が不安を感じなかったと回答しており、もちろん80km/hでしか走行できない大型ドライバーの回答も含まれています。
高速道路には「設計速度」がある
もともと高速道路には「設計速度」というものがあって、当然設計速度が120km/hの区間が最高速度引上げの対象となります。ご存知のように日本は平地が少ないため設計速度120km/h区間は東日本に集中し、北海道は「札幌南〜登別室蘭」の区間と「札幌〜岩見沢」の区間だけが設計速度が120km/hのようです。
北海道は120km/hが解禁されるか
北海道は「札幌南〜登別室蘭」の区間と「札幌〜岩見沢」の区間が設計速度120km/hですが、「札幌〜岩見沢」は距離が短いため除外される見通しのようです。では「札幌南〜登別室蘭」はというと札幌と新千歳空港のアクセスの関係で交通量が多いことから、120km/hの導入は厳しいかもしれません。高速道路後進国と言われる日本、安全を確保しながら速度アップが期待されます。