今年の札幌は、例年と比較して雪が少なく過ごしやすい日々が続いています。しかし、青森を始めとする東北地方や道内でも岩見沢や留萌など雪が多い地域が沢山あります。
この状況は、まさしく雪害といっても過言ではありません。内閣府で発行している防災白書でも風水害、地震・津波、火山に加えて雪害の項目が設けられています。
それによると、毎年 雪害によって多くの人が命を落としていることがわかります。痛ましいニュースはつらいものですが、実際にそのような報道を目にします。
まだドカ雪の回数はわずかながらも、今年はプラスとマイナスの気温を行き来している今年の札幌。雪の重みがやっかいです。この先、このまま春を迎えるという考えは甘いのかもしれません・・・。
この時期は「スタック」にご注意!
雪害で気を付けておかなければならない点は、スタックと立ち往生の発生です。
スタックは英語で「stuck」と書きますが、意味は固く締まっている・立ち往生している・動きが取れない状態などです。
実はこれは「stick」の過去形・過去分詞形になっています。「stick」は棒とか棒状のものを表す単語ですが、これは名詞としての意味です。
この動詞としては、「とがったものを刺す」とか「突き刺す」という意味があります。このことからも、刺さったものがそこから動けない、行き詰った状態になっているなどの状態が見えてきます。
つまり車でいうところのスタックは、雪道に車が突っ込んでタイヤが空回りして動けなくなってしまう状態を表す意味なのです。
いざというときのため備えたい「スノーヘルパー」
さて、雪道でのスタックに対しては、どのような対応をすればよいのでしょうか。
基本的には、タイヤを地面に接地させてその回転を伝えることがスタック解消につながります。
そこで、備えておきたいのがスノーヘルパーです。
雪道で埋まった際に、スノーヘルパーを使った脱出方法をお伝えします。
①まずは落ち着いて、タイヤ前後にタイヤ直径ほどの脱出スペースを確保する。
②タイヤのグリップが悪く脱出しにくい時は、スノーヘルパーを使用する。
③スノーヘルパーはタイヤに対して斜めに差し込まず車体と平行に
基本の手順は上記ですが、大前提として道路事情によって最適な判断は変わります。
困った時は、周りの方へ助けを求めて安全運転で行きましょう。
焦って空転させてしまうと状況が悪化することがありますので、落ち着いて脱出しましょう。
弊社は、特殊車両(大型車)の修理を得意とする会社です。特殊車両は車輪の数も多く、複数のタイヤの動きを見ながら脱出しなくてはならず難易度が高いのです。実際に、実演形式で大型車のスノーヘルパーを使った脱出方法をYouTubeでもアップしていますので、よろしければご覧ください。
大型車用のスノーヘルパーも取り扱っていますので、ご興味がある方はお問合せください。 |