9月1日は防災の日です。2026年7月28日に発生した「2026年熊本地震」から1カ月が経ちました。熊本県内ではインフラの復旧や仮設住宅の建設が進む一方で、現在も約2,500人(8月末時点)が避難所での生活を続けており、車中泊を余儀なくされている方も少なくありません。
さらに、2026年の夏は「観測史上初」の記録が相次ぎました。茨城県に初上陸した台風や、各地で発生したゲリラ豪雨など、予測のつかない異常気象が日常となりつつあります。
災害時は可能な限りご自宅や避難所など安全な建物内で過ごすのが一番ですが、「ペットがいる」「避難所が満員」などの理由で、やむを得ず「車での避難(車中泊)」を選択するケースが増えています。この時、車内に防災用具が備わっているか、安全に過ごすための知識があるかが、命を分けることもあります。
車での避難が向いているケースと、知っておきたいリスク
車はプライベート空間が保てるため、避難生活でのストレス軽減や感染症予防、カギをかけられる防犯面で大きな利点があります。また、状況に応じて安全な場所へすぐ移動できる機動力も魅力です。
しかし、車は本来「長期間生活する場所」ではないため、次のようなリスクと隣り合わせであることを忘れてはいけません。
- 長時間の同じ姿勢による「エコノミークラス症候群」
- すぐにトイレが使えない衛生環境の問題
- 外気温の影響(熱中症や低体温症)による体調不良
命を守るために!車を使った避難時に気をつけたいポイント
では、やむを得ず車中泊をする場合、どうすればこれらのリスクを減らせるのでしょうか。
ポータブルトイレは1人1日5回×7日分を想定して準備
まず直面するのが「トイレ問題」です。日本トイレ協会が推奨する「1人1日5回分×7日分」の携帯トイレを車に常備しておきましょう。
エコノミークラス症候群対策として、4〜5時間ごとにストレッチを
狭い車内ではエコノミークラス症候群の予防も重要です。水分をしっかり摂り、4〜5時間に1度は外に出てストレッチを行ってください。
夏場の熱中症対策は「エアコンの適切な使用」
夏場は熱中症を防ぐため、状況を見て適切にエアコンを使用しましょう。
冬場は一酸化炭素中毒に注意を・・・対策は「エンジンを切って暖を取る」
冬の猛吹雪では、排気口が雪で塞がる「一酸化炭素中毒」の危険があるため、エンジンを切り寝袋等で暖を取るのが鉄則です。
万が一の冠水時は?脱出緊急脱出用ハンマーで、ガラスを割って脱出
大雨によって道路が冠水する水害も最近では増えています。水圧でドアが開かなくなる前に安全な場所へ移動したいですが、渋滞や思わぬ水位の上昇時にパニックにならないようにシミュレーションしておきましょう。緊急脱出用ハンマーでサイドガラスを割れば、脱出経路を確保できます。
いざという時に役立つ「車載防災グッズ」リスト
こうした事前の対策を踏まえ、日頃から車に積んでおきたいアイテムをまとめました。
- 電源・照明:ポータブル電源、モバイルバッテリー、LEDランタン
- 衛生用品:携帯トイレ、ウェットティッシュ、消臭スプレー
- 防寒・環境:アルミ保温シート、寝袋、断熱マット
- 脱出・救助:緊急脱出用ハンマー、車載用雪かきスコップ
- その他備蓄:飲料水(1日1L目安)、日持ちする食料、救急セット
※エンジンを切ったままスマホを充電するとバッテリーが上がる原因になるため、ポータブル電源が1つあると非常に安心です。
防災の日をきっかけに、車の備えも一緒に見直しましょう
災害時にどれだけ冷静に行動できるかは、日頃の準備にかかっています。
長期間の避難には適さない車中泊ではありますが、一時的な避難場所としてはプライベートな空間も保たれます。
私たち北海道特殊自販も、車を扱うプロとして、改めて社用車や店舗の防災装備の点検を実施してまいります。
9月1日の防災の日。皆様もぜひご自身の命と大切な人を守るため、お家の備えとあわせて「車の備え」を私たちと一緒に見直してみませんか?




