トラック輸送などの陸上貨物運送事業における死亡労働災害の原因で、最も多いのが「転落・墜落」らしいです。そして、保護帽(ヘルメット等)未着用で高さ2m未満からの転落が多いので、保護帽を着用していれば死亡に至らないケースもあったはずです。
2メートル以上の決まり
労働安全衛生規則では、2メートル以上の高さが保護帽着用の規定になっています。しかしトラック輸送などの陸上貨物運送事業では、2メートル未満ですが、足場が非常に不安定なことが多いのが現状です。荷物整理のため段ボールを持ったまま、荷台からリアバンパー足を掛けようとしたところ、足を滑らせて転落したり、テルーゲートリフターから足を滑らせてしまったため転落するなど、2メートル未満での作業における転落による死亡事故が発生しています。従ってトラック等の荷役作業では、絶対保護帽の着用は必要です。
保護帽には種類がある
「保護帽=ヘルメット」には使用区分があります。ですから、上記の場合は「墜落保護用」のものを着用しなければなりません。更に「保護帽=ヘルメット」には使用期限があり、ヘルメット本体よりもあご紐や内装物のは期間が短いので注意が必要です。
安全靴も大切
安全靴には滑りにくいものもあります。「耐滑性」のある安全靴が転落を防止するとともに、転倒も防止して安全を確保することができます。また、安全を確保するためには、仮設足場の設営及び安全帯の着用も考える必要がありますね♬