【千香子の闇夜の部屋 vol.8】
「相続」に関するコラムシリーズ。
遺産相続で揉めるケースにも、色々あるんです。
今週から事例をショートストーリーでお伝えしていきますね。
仲良し姉妹がもめたケース
姉の美智は学校を卒業し、地元を離れて東京に就職しているキャリアウーマン。
妹の美加は学校を卒業して地元の企業に就職している。
姉妹の父は彼女たちが就職して間もなく急死。
母は病弱で父が母の世話をしていたが、父が亡くなった後は妹の美加が母の世話をしていた。しかし、そんな母も亡くなってしまった。
母が亡くなり相続の協議が始まったのだが、妹の美加は姉の美智が母の世話をしてこなかったことを理由に「相続の権利はあなたにない!」と言ってきた。
姉妹のケンカの始まりです!
こういったケースの場合、どちらかのきょうだいが親をお世話した期間が長いと、よりトラブルになる確率が高くなるようです。
きょうだいの配偶者と兄妹姉妹間でトラブルになるケース
長男の達男(70歳)、妻の京子(68歳)は達男の母、民子(90歳)と同居中。
達男の妹二人はそれぞれ結婚して、母親と離れた土地に住んでいる。よって、母の民子の世話は達男の妻・京子がみてきた。
母・民子が亡くなり、遺産分割協議が始まった。法定相続は達男と二人の妹それぞれ1/3ずつが基本となるが、妻・京子が「私が義母の世話をしてきたのに兄弟同額だなんて理不尽だ!私たち夫婦が全額受け取るべきだ!」と言い出し、この兄妹は泥沼の争いに突入。
数年協議し続けていたが決着がつかず、裁判事になりました。
結論は、皆さんのご想像にお任せします(笑)
このケースは財産の額ではなく、信条の問題から発展したと思われる事例ではないでしょうか。仲の良い兄弟姉妹でも、周りの人が口を挟んでしまい、思いも寄らない争いに発展したケースをご紹介しました。
他にも、これに当てはまらないケースもあります!続きは、また次回お伝えしますね。