【千香子の闇夜の部屋 vol.9】
前回に続き、兄妹姉妹の相続トラブル事例をご紹介します。
今回はまれなケース、2つです。
まれなケース① 行方不明の兄
和代(30歳)は、兄 洋平(35歳)弟(28歳)の3きょうだいだが、兄の洋平は3年前に仕事でトラブルを起こし、それ以来姿を消してしまい現在消息不明。
そんな中父が病死。母・弟と和代は遺産分割協議を始めようとするところで、弁護士から兄の消息不明のままでは遺産分割はできないと言われてしまった・・・。
兄抜きで遺産分割をしてしまうと、後で行方不明だった兄が現れたときに「それはおかしい!」と言われると再度遺産分割協議をやり直さなければなりません。めったにあるケースではありませんが、念のためにお伝えしておきますね。
まれなケース② 離婚後、消息不明だった父が再婚していて・・・
奈々33歳、妹30歳は親が20年前に離婚しその後父親の消息は不明だった。しかし、突然健二と名乗る男性から奈々に連絡があり、別れた父の死を知らされた。どうやら母と別れた後、父は再婚し子どもをもうけていたらしい。健二は別れた父の息子だったのです。
奈々と妹は法定相続人となり、遺産分割協議の対象者との事で健二から連絡が来たのでした。奈々姉妹が、どのように対処したかは皆さんのご想像にお任せしますが、このようなケースは割とあることですので、思い当たる方は事前に何らかの対処法を考えておくのが良いかもしれませんね。