FPの横山です。今年もよろしくお願いします。
2022年12月に「令和5年度与党税制改定大綱」が発表され65年ぶりに
生前贈与のルールが変わることになりました。
相続税対策の基本は財産を減らすこと。贈与税の年110万円の基礎控除を利用した生前贈与は、王道の節税術でしたが大きく変わるようです。
現行では、相続開始前3年以内の贈与は相続税の対象になります。2024年以降の贈与からは7年に延長されますので、その分相続税計算上の相続財産が増えることになり相続税の増税となります。
前贈与を使った相続税の節税は許さない、ということです。
「年明け早々、今年がラストチャンス!」
この新しいルールは2024年1月1日からスタートすること
が決まっています。相続税対策をお考えの方は今年中に考えましょう。
通常、相続税対策でおこなう生前贈与は10年ほどです。
財務省の資料によれば、贈与者のピークは70代、80代も高い水準で続いており、その半分以上が子供への贈与です。
80歳の日本人の平均寿命は男性が約9年、女性が約12年です。80歳から毎年生前贈与を始めて平均余命まで生きた場合では、新ルールでは男性は2年分、女性は5年分の生前贈与しか節税につながりません。
4年の違いは結構大きいと思いませんか?
自分はまだ早すぎる、と思う前に当社に一度ご相談ください。
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