前回に引き続き日本のカラスの種類の紹介です。前回のブログをお読みになった方は、「カラスが7種類もいたの?」と驚いた方もいらっしゃるのではないでしょうか!?
今回は4種類のカラスを紹介します。
「ミヤマガラス」は、シベリアなどから越冬して日本に飛来します。生息地は森林や農耕地で、性格はおおらかなようです。
鳴き声は「ガァーガァー」と鳴き、大きさも鳴き方もハシボソガラスと似ています。見分け方はくちばしの皮膚です。皮膚がむき出しで白く見えるんです。ミヤマガラスは、以前は九州地方のみに飛来していましたが最近は日本全国でも見られるようになったそうです。発見するのが楽しみですね。
「ワタリガラス」は、ユーラシア大陸は北米大陸などに生息し、冬の渡り鳥として越冬の為に流氷が来る北海道の知床などに飛来します。知能が高いカラスで、人間の4歳児に相当する頭脳を持っているとのことです。
カラスの仲間では最大で、ハシブトより一回り大きいカラスです。全長60㎝~65㎝で羽を広げると約100㎝~150㎝あるそうです。性格は好奇心が強く、鳴き方は「カポポッカポポッ」と鳴くのでハシブトとの見分け方は鳴き声でしょうね。
「ホシガラス」は北海道・本州・四国亜高山帯・針葉樹林に生息しています。昔から登山者にはよく知られているそうで「岳鴉(ダケガラス)」と名で呼ばれていました。
全長35㎝とカラスにしては小柄で、性格は慎重。見分け方は茶色い地色で白い斑点模様です。見た目はカラスの容姿ではありませんが、「ガーッ、ガーッ」と鳴くのでやはりカラスの仲間なんですね。
最後は「カチガラス」の紹介です。
日本では佐賀平野を中心に狭い範囲に生息しています。カササギ、とも呼ばれます。佐賀平野では、黒いカラスに比べると小さく、胸とお腹が白く、長い尾羽が特徴です。佐賀では県鳥に指定され、佐賀県と福岡県の一部で「生息地を定めた国の天然記念物」に指定されています。性格は見た目の美しさとは裏腹で気性が荒く、「カシャカシャ」と鳴きます。
以上前回と今回の2回シリーズで日本で生息する7種の紹介をしました。
地域によっては珍しいカラスもいるので、お目にかかれないカラスがいることを知ると、増々カラスに興味がわいて来るのは、私だけでしょうか?
世界では、日本で見られない種類のカラスが生息しているようなので、興味のある方は図書館でカラス図鑑を開いてみるのがおすすめです。