【千香子の闇夜の部屋 vol.11】
兄弟姉妹や離婚した後の相続トラブルのたとえ話を「ショートストーリー」でお伝えしてきましたが、今回は私の友人から聞いた「実際にあった話」をお伝えします。
私の経営者友人Bさんのお父様は既にお亡くなりになっていて、お母様がお亡くなりになって4弟姉妹間でトラブルが起きたそうです。
遺産分割協議でもめ、きょうだいが不仲に
Bさんは、相続する財産がそれほどあるわけではなかったので「相続放棄」をしたそうです。しかし、他の法定相続人の弟姉妹間で遺産分割協議でもめ事になり、Bさんが間に入り和解させたそうです。
しかし、遺産分割協議中にお互い発し合った言葉は解消されず、未だにしこりが残っているとBさんは嘆いていらっしゃいました。
異母兄弟がいる場合
また、他の経営者友人2人から聞いた話です。おふたりとも、「認知された異母兄弟」がいるとのこと。友人Aさんは、自分が幼少の頃より年上の兄らしき人が、父方の祖母の家にいて、自分の父のことを「お父さん」と読んでいたそうです。
しかしAさんは、その方の存在を未だに父には聞いていないとのことでしたので、「お父様が健在のうちに、実情を確認しておいた方が良いと思うよ!」と伝えました。
このケースは、以前ショートストーリーでお伝えしたように「遺産分割協議」でもめそうな案件です。
また、お父様が「遺言書」を作っていたとしても、どちらかにとって不利な遺言書であれば、これもまたもめる可能性がありそうです。
たまたま久しぶりに会った数人の経営者の皆さんとの会話の一幕でした。自分たちが知らなかった「異母兄弟」がいたという事実には、さすがに驚きました。
以前にも、古い友人から、「公務員の父親の転勤先に認知した子どもがいる」と笑って話をされたときも驚いたものですが・・・残された子ども達には笑えない話ですね・・・。
相続でもめる原因は様々です。親が健康なうちに相続についてきょうだい間で話すことはなかなか難しいものかもしれません。ましてや、異母兄弟ではなおさらのことです。
では、問題解決のため、あるいは、もめ事を避けるにはどうすれば良いのでしょうか!? 次回の記事でお伝えしますね。