【千香子の闇夜の部屋 vol.25】
第一章 株と相続・事業承継
◆第二項 「株の把握と評価」(1)
【株の評価】
事業承継をする上で、最も重要なのは自社株の譲渡です。
「あなたを次期社長にしますよ!」と時の社長が言っても、株主が「ダメです」と言えば取締役にもなれません。
オーナー企業においては、自社株を後継者に渡す流れが一般的になります。その為、自社株を生前贈与する・自社株を買い取りする・従業員持株会への移転などの対策を行うには、株の評価額を知らないとスタートができません。
自社株を後継者に移す場合、生前贈与が一般的ですが、株の評価によっては株価が思った以上に高くて困難になるケースがありますので、毎年の決算時に確認をしておきましょう!
特に「俺の目の黒いうちは承継準備なんて必要ない!」と言っているトップ経営者さんは、実際事業承継をしなければならなくなった時には、「株が高くて後継者が潤沢な資金準備ができていない」なんてことにはならないように、早めの準備をお薦めします。
では、自社株が高く評価される会社とは、どのような基準なのでしょうか?
自社株が高く評価される会社とは?
- 不動産を多く持っている
- 社歴があり経営が安定している
- 利益が順調に伸びている
- 地価の高いところに会社保有の土地・建物がある
- その他
※社長の持ち株比率の高い場合は相続財産が高くなります
いかがですか? 意外と基準に当てはまる会社もあるかと思いますよ。
株の評価計算については、やはり信頼できる税理士・公認会計士事務所などにお願いするのが良いでしょう。特に相続の案件を多くこなし、新しい法律にも詳しい先生が良いですね。
とにかく、先ほど述べましたが毎年の決算時に株の評価を行いますので、毎年確認しておきましょう。
私の場合は全く事業承継の準備をしてくれていませんでしたので、今が大変です!
ホント、大変ですよ~(苦笑)
幸い、数十年も長きにわたり顧問をして頂いている優れた公認会計士さん、若くても経験豊富な税理士さんにご協力を頂いているのは心強いです!
次回は「自社株の後継者の集中」についてお伝えしますね。