時は1985年…
1985年、当時は「JR」ではなく「日本国有鉄道」の頃です。クルマも「マイカーブーム」から始まった繁栄の時代の名残があった時です。そして、「旅行」もブーム、まだ海外よりも北海道とか九州が人気でした。そこで日本国有鉄道は列車にクルマを乗せる企画を販売したんです。
なんと「貨物車」にクルマをのせた!
列車にクルマを乗せる方法は、専用のパレットにクルマを乗せて、それをフォークリフトで「貨物車」入れたんです。次第にカートレインは人気となって、東京~札幌(白石)、東京~九州と日本を網羅することとなりました。その後もカートレインは進化して「バイクブーム」ではバイクを運びました。ちなみに、カートレインは客車もあったんで、クルマと人が一緒に運ばれたんです。
しかし積載できるクルマは限られた
貨物車に積載できるクルマはもちろん「5ナンバー」、しかもサイズが貨物車内寸以内のため「5ナンバー」でも積載できないクルマもありました。燃料も少なくしてから積載するとかタクシー・ハイヤーのようなLPG燃料車はNGでした。
1998年運転終了
最終運転はwebで調べると1998年のようです。カートレインにとっての向かい風は当時クルマサイズが大きくなったことや客車と貨物車だけの編成のため長距離での食事の不便さ、そしてバブル経済が破綻したことのようです。昭和から平成のクルマと列車の昔話でした…